バイオミネラリゼーション:生物の鉱物形成作用。生物がつくった無機鉱物の集合体は、「硬組織」と呼ばれます。身近な例として、サンゴ、貝殻、真珠、骨、歯、珪藻土が挙げられます。宝石サンゴは扇型をしており、 海底の岩などに固着しています。 それらは内骨格である骨軸によって支えられており、骨軸を取り巻く薄い膜(共肉)にはポリプ(個虫)が分布しています。また、共肉には微小な骨片が多数含まれています。宝石サンゴが海水中のカルシウムイオンと重炭酸イオンを取り込み、炭酸カルシウムのカルサイト結晶をつくることで骨軸と骨片が形成されます(図1)。この過程は、バイオミネラリゼーションと呼ばれています。
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