宝石サンゴ骨軸の構造

 
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 宝石サンゴはバイオミネラリゼーション(ページ8にリンク)により骨軸を形成し、成長します。骨軸の主成分は炭酸カルシウムであり、カルサイトの結晶構造を有していることが知られています。しかし、骨軸形成の過程には不明な点が多くあります。そこで、骨軸の物理構造を解析し、その構造から骨軸の形成過程の解明を試みました。(兵庫県立大学 漆原良昌)

 

骨軸先端部  
図1 アカサンゴ骨軸先端部のX線マイクロCT像:a ) ボリュームレンダリング画像 b ) aのコントラスト強調画像 c ) 縦断層像:SPring8の兵庫県ビームラインBL08B2で撮影された高分解能X線マイクロCT像。伸長成長末端である骨軸先端部を撮影することで、先端部と共肉中に分散している骨片及びポリプの3次元配置情報を得ることができる。