環境生態学
人類が地中海産宝石サンゴを装飾品として利用した歴史は古く、3万年前の旧石器時代に遡る。地中海、日本近海が主漁場であり、日本近海特に高知沖では百数 十年にわたる漁獲により資源の枯渇が心配されている。2007年6月に開催された第14回ワシントン条約締約国会議では国際取引規制(附属書Ⅱへの掲載) 対象種として議論された。しかし、宝石サンゴの資源量や成長、再生産時期等が未解明であるのはもちろんのこと分類も未確立であり、保全及び適切な利用を図 るための科学的知見は持ち合わせていない。宝石サンゴの資源の保全と持続的な利用をはかるための第一歩として、サンゴ骨軸に現れる成長線を手がかりに成長に関する研究や資源量、生息環境に関する研究を行っている。本研究をとおして、適切な漁獲方法と漁獲量とを提案したい。 また、歴史、経済、文化人類学などの専門家と共に、宝石サンゴと人との関わりについて明らかにする研究プロジェクトを推進している。
より詳しくは「宝石サンゴ その持続的利用を目指して」のホームページへ
本課題に関する論文など
<地中海産サンゴ>
<日本産サンゴ>
<サンゴが採れる室戸近海>