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環境科学談話会開催のお知らせ(平成22年度 第2回)

環境科学談話会開催のお知らせ(平成22年度 第2回)

             環境科学研究所長 福岡 孝昭

 下記の通り,環境科学研究所主催の環境科学談話会を開催
しますので,ふるってご参加下さい.学生,院生の参加も
歓迎致します.

            記

日時: 2010年11月17日(水) 12:10〜13:10
場所: アカデミックキューブ6階会議室(A610)

講演者: 鈴木 重雄 先生(地理学科・助教)
タイトル: 竹林拡大の景観生態学

要旨:
 景観生態学とは,空間パターンと生態的プロセスの相互作
用によって生じる空間的不均質性の原因を探る学問である.
また,地球上の生態系の多くは,人間の干渉を受けてきたも
のであり,景観生態学においても人間の作用を重視する研究
が行われてきた.日本の竹林も,里山の生態系の一要素であ
り,その多くが人間による植栽を起源としている.ところが,
ひとたび人間による生態系への干渉が縮小すると,地下茎を
伸ばしてその占有空間を広げる侵略的な性質を持ったタケは
急激に空間的な拡大を見せる.このため,過疎化・高齢化の
進んだ農村では,土地の放棄が急速に進み,竹林も急激に拡
大している.このように異常な拡大を示す竹林の動態を明ら
かにすることは,里山における生態系の空間パターンとその
要因となるプロセスの相互作用の時系列的変化を捉えること
であり,景観生態学的に重要な視点である.今回は,(1) 竹
林分布の時系列変化とGISを用いた定性的,定量的要因解析
から明らかにされた拡大の地理的特性,(2) モウソウチク林
および広葉樹との混交林における植生調査の解析から明らか
にした広葉樹林の竹林化のプロセスと植生構造の変化につい
て,話題提供を行う.

                         以上

掲示期間:2010/11/10 - 2010/11/17