John Miller客員教授　特別講義を開催 −2号館2201教室・1号館1101教室−

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2012年6月2日

　去る2012年5月31日(木)と6月1日(金)に，地球環境科学部客員教授のJohn Ralph Miller カナダ・ヨーク大学名誉教授の特別講義が本学(熊谷キャンパス)にて開催されました．講演者のJohn Ralph Miller客員教授は1942年にカナダの中西部に位置するサスカチュワン州に生まれ，サスカチュワン大学にて博士号を取得されています．その後，同国のヨーク大学に奉職し，1992年には教授職を務められ，2008年には名誉教授となられました．その間，わが国の理化学研究所やカリフォルニア大学サンディエゴ校，ニューハンプシャー大学，ミラノ大学などでも研究・教育を進める一方，カナダリモートセンシング学会よりゴールドメダル受賞されるなど，多くの御活躍をなさっています．

　5月31日(木)の講義では「 Simulation and Inverse Modeling Approaches for Mapping Vegetation Properties using Optical Remote Sensing Data」と題されて，「光学リモートセンシングの植生研究への応用」，「葉やキャノピーのモデルとシミュレーション」，「人工衛星データを利用した植生シミュレーションの今後」などを御講演して頂きました．また，6月1日(金)の講義では「A. Progress in Retrieval of Biophysical/Structural Canopy Properties: An evolving synthesis of imaging spectrometry data and models 」と題されて，「リモートセンシング技術による地球観測への挑戦」，「森林の特性把握」，「農業への応用」，「無人航空機によるキャノピーの高解像度観測」などを御講演して頂きました．どちらの講義も100人を超える学生や学外からの参加者が集まり，熱心に耳を傾けていました．